この所、家から出ていなかったので、今日は子ども達と散歩に行った
日に当たると、あつくて暑くて、木陰を探して入ると丁度いい。暑くも、寒くもなく、風がただ心地いい
そのまま草の上に寝っ転がった
葉っぱが揺れて、光もゆれる、爽やかな風がふく
「あ、去年見た光景だ」
同じ時期、去年過ごした日を突然思い出した
去年の今頃、屋外の音楽フェスにいった。フェス、なんて言ったらオシャレみたいだけど、初めて行ったんだ。しかも、初めての友だちと
私の好きなアーティストが出るので、行きたいと思っていたら、ちょうど、その友達の好きなアーティストも同じフェスに出る。と言うので一緒に行った
屋外なので、会場の後ろ半分の席は芝生が引いてあり、寝転がることができる。しかも、木が所々に植えてあり、木陰の下で見ることができる
私達も音楽を聴きながら、今日みたいに、芝の上に寝っ転がって、そよぐ木々を見ていた
その友達の好きなアーティストはKing Gnu
年末、紅白にまで出場し、今じゃ知らない人はいない。だけど、去年の今頃。私は数メートル先でその人達を見た。正直、私はそれまで名前も知らなかった
そのフェスの最後のトリだった。時間をオーバーして出てきたのは、暗めのライトに照らされた、イカツめの人達。怖い、のも少しはあったかもしれないが、出てきただけで、すごみを感じた。その場にいるだけで、存在感が十分だった
歌い出すと、その、きれいな声
イカツい、髭をはやした、大柄のその人。まさか、その人が出す声がそれなの?!
頭が混乱する
でも、目の前で、そこで、歌っている
間違いない
もうそこで、完全に引き込まれてしまった
曲を知ってるとか、知らないとか、そこにいれば何も関係ない気がした
ただ、ここにいて、それに魅了された
口が開いていたんじゃないかと思う程
それまで出ていた歌手の方、私の好きな歌手の方も含めてだけど、圧倒的に違った
何か、と言われると難しいけど
他に何も考えられない。それくらい、そこに強烈にいた
帰り道、圧倒されたまま、ふわふわした何かに乗っているかのような。そんなまま、ふらふらしながら2人で帰った
「すごかったね」
「ほんとに、圧倒されたね」
「来てよかった 一緒に来てくれて、ありがとう」
「こちらこそ、ありがとう また来ようね。」
いい時間を一緒に過ごすと、一気に距離が縮まった
そんな気分のまま、子どもがいない夜
滅多にないし飲んで帰ろう、と言うことになり
「わたし、強いから」
なんて2人して強がって、飲みすぎて、携帯落として、終電逃して散々やらかしたのは、良い思い出。
ちょうど去年の今ごろ。の話し
におい、食べもの、曲、色々なもので、
過去の記憶が思い出されることがあるけど
そよぐ木々を見ながら、思い出した思い出は、なかなか濃かった。でも、いい思い出
まさか、あの時は1年後に
King Gnuがこんなにメジャーになっているなんて、
このいい時期に自由に外にも出られないなんて
思ってもいなかった。
また1年後、
わたしは誰と、どこで、何をしているんだろう?
またどこかの芝の上で
寝っ転がってるんだろうか。